サウジ記者死亡事件の真相は?トルコ立て直しを狙うエルドアン

 

 

サウジ記者死亡でのトルコの思惑

まず、今のトルコの状況を正しく把握したうえでこの事件を見ることでいろいろな面が見透けてきます。

 

トルコは2018年夏の通貨暴落で苦しんでいるところです。その原因となったアメリカとの関係悪化を改善したいという思いがあります。

 

ただ、エルドアン大統領は信念を曲げない人なので、クルド人問題など、譲りたくないところは徹底的に譲らない、という姿勢も貫き通したい。

 

この両方を満たして、経済的には資本がまた流入するような状況にしていきたい、というところが本音でしょう。

 

また、サウジとの関係においては、裕福層が多いサウジアラビアの観光客が来なくなる、みたいな関係悪化は避けたい。サウジと喧嘩してもいいことはないですし、それは徹底的に避けたい。という思いもあります。

 

要するに、喧嘩していたアメリカとは仲直りしたい、サウジとはいい関係を続けたい、だけど、トルコが捜査を隠蔽している、みたいなことは避けたい。

 

といった感じです。

 

 

サウジ記者死亡事件の真相は?

これはトルコ側がもっていると噂される音声テープなど、はっきりしたものが出てこないと明らかにならないのでは?と思います。

 

暗殺集団に襲撃されて殺された、というのが今のところの情報ですが、それはそうなのだろうと思います。

 

カショギは反政府的な発言をしており、それがサウジのムハンマド皇太子の改革路線を否定するものであった関係から、ムハンマド皇太子が関与されているのではないか?とのうわさもあります。

 

ムハンマド皇太子の路線は間違っていないものが多いと思う反面、若さ(33才)と今まで育ってきた環境がかなり天上人だったのだと思いますが、やり方がうまくない側面もあります。

 

やや強引なイメージ。

 

それが重なってしまい、ムハンマド皇太子が関与しているのでは?となっています。このあたりは解明されることはないでしょう。

 

トルコリラ円に与える影響

最初に書いたとおり、米国およびサウジという2大強国に対してうまく立ち回ることが必須条件です。そして、そのあとに、抜本的な経済再建を進める必要がありますが、周辺国とのイザコザが絶えないようだと浮上はまだまだ先かと思いますし、今のようにプライドだけが先行していると、デフォルトという可能性も高まってきます。

 

黒海油田のページにも書きましたが、豊富な地下資源を活かし切るためにもアメリカとの関係改善は必須ですし、最低限の経済土台を作り直すところも必要です。

 

まずはうまく切り抜けることに期待しつつも、まだまだ、薄ーく買いを続けるような状況だなーとは感じています。