トルコの地下資源はすごい!黒海油田の石油埋蔵量はどれほどか。

トルコの黒海油田開発のすごさ

トルコの黒海油田には「100億バレル」が眠っているとされています。

 

トルコの石油公社のウイサル総裁の発言

  • トルコは2023年までには、完全に石油ガスを自給する体制に入る。
  • 黒海周辺の埋蔵量が、石油は100億バレル、ガスは1兆5千億立方メートルと莫大な量である

 

要人の発言からもそれは確かである旨がうかがわれるのですが、100億バレルが埋蔵量としてあってどれぐらいすごいの?をまずは直観的に理解しておく必要があります。

 

現在の世界の原油埋蔵量のランキングは ↓ のようになっています。

 

17位のアンゴラで100億バレルですので、世界17位に躍り出る感じになりますね。

 

ちなみに今は55位です。

 

トルコの黒海油田開発の現状

トルコの黒海油田開発ですが、順調という訳ではなさそうです。そもそも大深度からの採掘となるため難しそうです。ですが、いつから真剣にやるのか?という問題のようにも思えます。トルコ側の黒海沿岸は急に深くなっているために難しいみたいです。

 

要人の油田開発に対する発言まとめ

インスタンブールの各要人たちの発言からも期待させられます。

アルバイカル・エネルギー相

  • ・2018年6月12日からアナトリア横断天然ガスパイプライン・プロジェクトが始まることを明言
  • ・地中海で今夏初めて深海掘削を行う

 

ルバイカル・エネルギー相

  • トルコ東部(チュクルジャ県のハッカリ市付近)で石油探査を行い、その結果を受けて掘削が始めた

 

ドアン・ペリンチェキ教授の発言まとめ

ドアン・ペリンチェキ教授は、17年間石油地質学研究者としてトルコ石油会社(TPAO)に勤め、1989年以降はトルコだけでなく、サウジアラビア、オーストラリア、クウェート、インドネシア、イランで地質学者・地球物理学者として石油探索調査に参加した方です。

 

「トルコ領海には、21ヶ所で掘削された採掘抗のうちの一部でしか天然ガスの発見はありません。黒海のような大きな流域でこの数では、まったく発見はないといっていいでしょう。黒海では少なくとも10~15ヶ所でガスの存在が発見される可能性があると見込まれています。TPAOは独自に、またエクソンモービル、ペトロブラス、トレアドール、BP、ARCO、トランスオーシャン、ウェステーツといった大手石油会社との共同油田を掘削しました。いくつかの理由により、今日まで期待されたレベルでの石油の発見はありませんでした。発見が期待されている石油は、黒海海底で気長に我々を待ち続けています。自身の経験から、黒海には重要な石油・天然ガスの埋蔵場所が存在すると信じています。」

 

「このため、我々石油関係者は調査において7500万年より新しい根源岩やシール岩、貯留岩に焦点を当てており、それらの黒海海底における分布に注目しています。黒海の地質学的進化を理解した上で我々が持っている採掘抗データと地震データを見ると、地震データが持つ地質学的情報を理解し、それを学ぶことがより容易になるでしょう。これは同時に成功をももたらします。黒海には、21ヶ所に水深1213mから5645mの間にある採掘抗の地質学的情報があります。このデータは我々にとって宝物であり、それは加工されるのを待っているダイヤモンド原石のようなものです。ダイヤモンドの価値を持つデータを利用すれ ば、本当の価値を見つけ、我々は容易に石油を発見することができるでしょう。最初の段階において我々が行うべきことは、今日まで行ってきたことよりも更に迅速に採掘抗の地質学的情報を地震データと一緒にまとめることです。何千kmもの長さの地震データは、異なった観点から再評価を待っていま す。手元にある地震データがあるチームによって我々の採掘抗と比較して再検討し、またこれが限られた分野のみだけでなく黒海全域について、一つのチームによって迅速に評価されなければなりません。私はこの仕事を望んでいます。私に任せてチームを編成して調査を始めましょう。私にTPAOにいる友人たちでチームを作る機会が与えられ、3,4年の期間が認められますように。地質学者や地球物理学者の仲間たち皆で調査に取り組めば、黒海での成功は夢から現実になると信じています。機会が与えられれば最大限の力を尽くします。ここに誓います。もしこの夢を実現できなければ、もし黒海で行う調査がきちんとした形で成功を収めなければ、私は自分の修了証書を燃やす覚悟です。」

 

ローザンヌ条件により2023年までは開発できない?

ローザンヌ条約による制約と2023年からの解放について
トルコは第一次世界大戦で敗北した際に、ローザンヌ条約というものを結んでいます。主には関税、エーゲ海と黒海を結ぶ海峡の解放などが取り決められているのですが、秘密条項として、地下資源を100年間は開発しないというものも結ばれていると噂されています。それが解けるのが2023年から。、ですので、トルコ要人の発言も2023年を意識した発言につながるんだと思います。

 

メキシコ湾岸油田開発における大深度油田開発の難しさ

メキシコ湾油田開発とは?

主にテキサス州、ルイジアナ州、ミシシッピ州、アラバマ州の沿岸付近、及び沖合に展開する海底油田を指す。周辺都市としては、ヒューストン、ダラス(石油化学が発展したのはこのため)、ニューオーリンズ等が挙げられる。

近年では、生産の中心域は徐々に沖合にシフトしつつあり、沿岸から数百キロ離れた鉱区でも生産が行われている。

 

大深度開発

2007年現在、最深の掘削リグは、エクソンモービル社の水深8,600フィート(約2,580メートル)のものであるが、10,000フィートを超える掘削リグの設置計画を持つ社も存在する。

急速に展開が進められた大深度の油田開発は、新型の浮遊式プラットフォームや半潜水型プラットフォーム、パイプライン敷設など生産施設の分野で画期的な技術革新を促しており、メキシコ湾岸で培われた技術は石油メジャーの優位性をさらに高めてゆくものと考えられている。

 

その他QA

現在の天然ガスパイプラインとの関係は?

直接はなさそうです。ロシアの天然ガスを欧州に届けるためにパイプラインルートとしてトルコが活用されています。詳しくは以下の記事にまとめています。

テンギス油田

カザフスタンにある黒海沿岸の油田です。近年で発見された油田の中ではかなり大規模なものとなっており、そういう意味で黒海油田のポテンシャルがうかがえます。

テンギス油田(Wikipedia)

 

バクー油田

黒海ではなくて、お隣のカスピ海の油田です。昔からある油田で最近は枯渇がはじまったとされています。

 

(番外)サクランボの発祥地

黒海沿岸はサクランボの発祥地だそうです。